トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera
2016-06-29T22:41:29+09:00
jamartetrusco
トスカーナより美を巡る生活日記
Excite Blog
個展のご案内
http://jamarte.exblog.jp/25388954/
2016-06-29T22:37:00+09:00
2016-06-29T22:41:29+09:00
2016-06-29T22:37:37+09:00
jamartetrusco
Arte di Ale(アレのアート)
是非お立ち寄りくださいませ。
東京都千代田区紀尾井町4−1
ホテル・ニューオータニ・ロビー階
水戸忠交易
Tel: 03 3239 0845
会期 6月30日ー7月10日
11:00−19:00
会期中毎日在廊
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月日はあっという間。。
http://jamarte.exblog.jp/25011771/
2016-03-03T16:52:57+09:00
2016-03-03T16:52:43+09:00
2016-03-03T16:52:43+09:00
jamartetrusco
Vita (人生)
最後に更新したのは9月末だからもう5ヶ月は更新していなかったことになる。
このところの心境の変化、また仕事や雑用が毎日なだれ込んできて気分的に
物を書く気にならなかっというのが一つ。
また最大な変化は別の情熱に明け暮れているからである。
この数年、はまりにはまっている元ジェネシスのギタリスト、スティーブ・ハケット
が独立活動宣言する前の最初の個人アルバムを出してから40周年記念を飾って
彼の音楽家人生40年の軌跡を辿るコンサートを9月に開始してから自身の気持ちはすべて
彼の音楽へと飛んでいる。
すでに65歳という年齢など全く感じさせないエネルギー溢れる彼の舞台での存在感。
3時間近いコンサートのその内容の濃さとパッション溢れる演奏ぶり。
とにかく素晴らしい。昔の良きロック・ミュージシャンの真髄を持ち続けている人。
(1月のデヴィッド・ボウイの訃報によりどんどんと新のアーティストが消えつつある
悲嘆すべきロック音楽界)
フィレンツェはもちろんのことロンドンでの仕事の合間に2回通ったコンサート。
合計3回見ても見飽きることはない。
5月末にかけては東京(sold out)と大阪に回る。
そのなことでクリスマスについにアコースティックギターを自身にプレゼント。
初心者向きのヤマハの一番手頃なギターだが、まずまず満足。
娘と二人でギターを手にする毎日。
それ以来、私の重要な日課である。とにかく毎日少しの時間でもギターのコードを
練習することが大事であるので、下手ながらも練習は欠かせない。
インターネットのおかげで様々なオンラインレッスンもあるので大いに助かる。
気に入っているのはJustin Guitarさん。オーストラリアの方だがロンドン在長いギターの
名手。
音楽好きが根本にあるのですぐに簡単なコードで弾ける曲も用意してくれる。
そして現在の目標はスティーブハケットのジェネシス時代のギター曲、定番Horizonをまず弾けるように
なること。名アルバム「フォックストロット」に収録されている1分半ぐらいの短い曲だ。
完璧な初心者なのに最初から目指すのはやや無謀であるけれど、やはり好きな曲でないと
練習する情熱もわかない。最後までスムーズに弾けるようになるには、さてどれぐらいかかるやら。。
今年は夏にアレの個展が東京、大阪2箇所で開催されるので夏は長い滞在となる。
とりあえず申年の最初の復帰を祝って自分の心境のために記録することにした。
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ヴェネチア絶景
http://jamarte.exblog.jp/24513569/
2015-09-27T17:57:56+09:00
2015-09-27T17:57:47+09:00
2015-09-27T17:57:47+09:00
jamartetrusco
Viaggio(旅)
絶景かな、絶景かな。
儚い夢のような街。サン・マルコ広場とその付近の雑踏を避けさせすれば
これほどまでにマジカルな街はない。
海、運河、橋、広場、狭い路地。
車不在の街は人間の生活を豊かにする。
そしてヴェネチアの人々は陽気である。仕事帰りに行きつけのバーで必ず
食前酒をひっかける人々。老若男女問わず。
飲酒運転の心配がないから、皆のびのびとしている。
人間の原点、本来の姿、歩くことの大切さ。
ヴェネチアの人々は自分の街を誇りに思っているのがよくわかる。
城塞のような閉鎖的なフィレンツェとは対照的に東洋の窓口であった歴史を
感じさせる色鮮やかな港町、世界へと目が向いている。
毎年ある映画祭はもちろんのこと、アート、建築のビエンナーレが1年おきにある
刺激的な街。
フィレンツェの友人がヴェネチアに行くと落ち着かなくなる、海に浮かんでいるから、
そして憂鬱になる、朽ち果てていく感じが、と言っていたのを思い出し、
私とはまるで正反対な情感の人もいるものだ、と驚くとともに、真の心の友とは
なれないだろう、と思った、 ヴェネチアの真の美しさが理解できない人とは。。。
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ヴェネチアー潜む顔
http://jamarte.exblog.jp/24504806/
2015-09-25T03:30:34+09:00
2015-09-25T03:30:25+09:00
2015-09-25T03:30:25+09:00
jamartetrusco
Viaggio(旅)
最後に更新してからなんともう2ヶ月が経ってしまった。忙しかった7月後半、そして日本へ
帰郷、あっという間の1ヶ月の夏の京都。
そして9月頭に帰宅。
あまりにも多くのことがあったこの2ヶ月。仕事も、新しい展開を見せる。
アレの来年の展覧会の予定も概ね決まったこの夏。
娘にとっての日本もまた違った眼鏡で映った今回の滞在。きらめくような
心弾む滞在であった。
イタリアに戻って数日後、ヴェネチアに発った。日本の余韻が未だ消えない頃。
新たな旅へと。荷物を開けて片付けたと思ったら、また新たな荷物を
詰める作業、旅の一番苦手な一面かもしれない。我ながら持って行く着替え等は
少ない方と思うが、それでもー
何も持たずに動けたらどんなに素晴らしいだろう。
ヴェネチアは着いた日、素晴らしい快晴。まだまだ暖かい。
今回の滞在はヴェネチア・ビエンナーレのすぐ近く。いつもは正反対の地域である
カナレッジョに泊まるのであるが、今回初めて泊まるカステッロ地区。
巨大なビエンナーレ会場を見終わる頃には疲れ果てて周りを散策する余裕など
ないが、今回は着いた日の午後、他に回る気分でもないのでゆったりとこの
地域を歩いた。
わかったことはこの地域はビエンナーレの国際的な動きと裏腹に庶民の土地である
ことだ。土地の人がどのようにこのアートの祭典を捉えているかは聞く由ももない。
またこの土地にはヴェネチアで一番古い教会、サンマルコ教会の先祖のような
教会があるのである。
ひっそりとした広場にあるまるでピサの斜塔のような傾いたと鐘楼。
周りに座っているのは地元の人ばかり。
午後の日差しがだんたんと傾いてくる中、光が美しく細部を映し出す。
運河の苔むした壁の色、朽ち果てた中の美しさ。
誰も振り向きもしないだろう、ひっそりと佇む石壁にこちらを眺めるかのような
小さな鉄の人物。
ヴェネチアの美しさが潜む。
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お化けズッキーニ
http://jamarte.exblog.jp/24226409/
2015-07-08T17:12:39+09:00
2015-07-08T17:12:32+09:00
2015-07-08T17:12:32+09:00
jamartetrusco
Natura (自然)
トビアの野菜畑からどんどんと収穫されるズッキーニ。
ただ問題は普通なら10倍ぐらい小さいうちが食べごろのズッキーニを
長く放置しすぎてお化けサイズになってから収穫することだ。
畑仕事の長い地元のフォレーゼ氏はズッキーニはあまり大きくなると風味が
甘みから苦みに変わるから毎日こまめに収穫しなければだめ、という。
せっかく新鮮なのだからやはり食べごろが良い。
とは言え他人の畑なので勝手にとってきてしまうのも悪い気がする。
そこでトビアが持ってきてくれるまで待つと、このような巨大ズッキーニ
と化している。
ところが食してみると、スープにしたり、茹でっぱなしでオリーブオイルと
塩だけで食べたりしても案外苦みはないのがわかった。
一本だけで充分3人前ある。
この夏の経験でズッキーニ含めるウリ科の成長がいかにダイナミックか
がわかった。
実りそのものもそうだが植物自体の蔓の延び方もすごい。
たちまちの内に下の庭が植物園のようにグリーンになった。
暑い日差しにはやはり緑が良い。
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縄張り
http://jamarte.exblog.jp/24184456/
2015-06-28T05:39:00+09:00
2015-06-28T05:40:17+09:00
2015-06-28T05:39:16+09:00
jamartetrusco
Natura (自然)
赤い虎猫のジェッポと真っ黒なアデリーナ。まだ1ヶ月ぐらいだろうか。
ジェッポは雄猫でやや大きい。女の子のアデリーナはやや未熟で生まれたのか
細々としていてまるでコウモリみたに真っ黒。瞳も黒くて暗闇では見えないくらいである。
赤猫は以前我が家に出入りしていたビルバもそうであったがどこか冴えていると思う。
好奇心も旺盛で常に意思疎通にも長けている気がする。
単なる思い込みかもしれないが。
しかし実際のところ様々な映画に登場する猫は必ずと言って良いほど赤猫である。
思い出すのは難しいが最近ではインサイド・ルーウィン・デイヴィスに登場したのも赤猫。
統計的に言ってテレビ、映画のドラマに猫が出てくる場面は必ずと言って赤猫である。
つい最近ニュースで話題になったオーストラリアの買い主のチップを
入れていて遙彼方のアイルランドにて発見された高齢25歳の猫も赤猫であった。
買い主は見つかるのだろうか。。
さて我が家の問題はこの子猫2匹を我が猫ミヌーが受け入れていないことである。
少しずつ近寄っているようではあるが、ミヌーはこの子猫が近づくと威嚇する。
ミヌーがちょうどジェッポぐらいの年齢で我が家に来た時は出入り猫のビルバ
が母親代わりをしてくれたのを思うと、ミヌーは母性本能がないのか。
了見の狭さにがっかりする。
一概に猫と言ってもそれぞれ性格が違うから仕方がないが。。
縄張り意識のせいか。
そのうちに仲良くなってくれることを願うばかりである。
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雨、太陽、虹
http://jamarte.exblog.jp/24144633/
2015-06-17T04:07:52+09:00
2015-06-17T04:07:45+09:00
2015-06-17T04:07:45+09:00
jamartetrusco
Natura (自然)
安定した夏日和ではない。
嵐のような風、雨の後、こつ然とあらわれた虹、ここまで完成した
虹も初めてみた。
虹の下には宝と言うけれど。
毎日忙しい。
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亀のジージョ
http://jamarte.exblog.jp/24066299/
2015-05-27T00:13:00+09:00
2015-05-27T00:16:57+09:00
2015-05-27T00:13:06+09:00
jamartetrusco
Natura (自然)
本格的なOrto,野菜畑の様相となっている。
ところで、トビアがウィーンに住んでいた時から飼っているという亀のジージョ。
水生の亀なので、ここに移って当初は浅い石の水槽に水をはって入れていたが、
水が浅くてあまりにも日当りが良すぎる場所だったこと、また一度出てしまうと
戻れない構造であったためか逃げ出して、早やくも行方不明となる。
随分と庭を探した末、やせ細った姿で発見、その後も水に戻す度にまた消えて、
数回繰り返した末今度は四角い金魚を入れるような水槽を庭の一角に埋め込んで
水をはった。その周りに煉瓦や木の片を置いて出入りができるようにした。
そのおかげでジージョはやっと落ち着ける住処を見つけたと見える。
ちょうどズッキーニの大きな葉の影に隠れ、午後には太陽がさんさんと当たり、
甲羅干しもできる最高の場所である。
物音がするととぽん、とすぐに水へと逃げ帰ることができるのも最適である。
そーと近づいて午後の日光浴をするその姿を撮影。
首を一生懸命延ばしてリラックスしているジージョの盗み撮り。可愛い。
我が家にはすでに猫が家族の一員であるが、この新たに仲間入りした生き物の
住民と共存する楽しさを感じる。
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スティーブ・ハケットの最新アルバム
http://jamarte.exblog.jp/24005926/
2015-05-14T05:35:00+09:00
2015-05-16T03:57:10+09:00
2015-05-14T05:35:29+09:00
jamartetrusco
Musica (音楽)
3月末に発売された最新アルバム、「Wolflight」は過去の彼のすべてのアルバムの集大成と言える。
ワールドミュージック、クラシック、プログレシップ、なんと呼んでも良い。
スティーブ・ハケットは近年稀にみる創造力豊かな音楽家。
そして65歳の今でもそのエネルギーに圧倒される。全く衰えることがない。
今までの彼のアルバムはその中に20%ぐらい気に入らない部分が常にあった。
自分以外のシンガーに依頼して歌ってもらったりするのだがそれが妙にあわなかったり、
またブルースの音色がやや場違いだったり、あーまたこれ、というような効果音、変に装飾的な音を試みた一連の過剰旋律も。
でも今回の新アルバムはそれがすべて昇華されてどの曲もそれぞれが完成されている。
ついにスティーブ、ヤリマシタ、と賞賛したい。
個人アルバム「Voyage of Acolyte」を発表してはや40年、その40周年記念のコンサートを
9月から欧州にて開始する。
もちろん、行くしかない。
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サン・フランシコへ旅発つ
http://jamarte.exblog.jp/24005241/
2015-05-13T22:21:46+09:00
2015-05-13T22:21:40+09:00
2015-05-13T22:21:40+09:00
jamartetrusco
Arte di Ale(アレのアート)
サン・フランシスコから来た女性のお宅へ。
サン・フランシスコというと即スコット・マッケンジーの’If you're going to San Francisco...'
やザ・ママス&ザ・パパスの‘California Dreamin'などの60年代の大ヒット曲を思い出す。
60年代、平和と愛を奏でた素晴らしい肯定的な時代、フラワーパワーの
代表と言える音色である。その頃を思い出すと懐かしさで涙がでるほどだ。
現在のどこに行き着くでもない真っ暗闇、見えない敵と勝ち目のない戦いを強いられる
鬱の今このごろとは対照的な躁の時代。
古い価値概念を打ち壊していこうという新しい道へ向けての希望とエネルギー溢れる60年代。
もちろん反戦運動などを介しての若者パワーのほとばしる時代。
そんな自己意識の中で思い出深いサン・フランシスコについに空を飛んで行ってくれるアレの杉の絵。
それも素晴らしい心の持ち主とすぐにわかる方の元へ。
有り難いという言葉だけが心を満たす。
5月13日記念すべき日。
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Caffe Letterario Gallery
http://jamarte.exblog.jp/24002480/
2015-05-13T04:11:48+09:00
2015-05-13T04:11:40+09:00
2015-05-13T04:11:40+09:00
jamartetrusco
Arte di Ale(アレのアート)
展覧会は6月4日まで。
元々監獄だったLe Murateという場所は近年改装されてアパート兼文化施設や
レストラン、バーと成り代わった。
多少の助成金が得られての経営と思えるが近くにあるフィレンツェ大学の
建築家の学生達が多くたむろするところでもある。
初夏の素晴らしい日差しの中日曜日に展覧会の様子を見に行った。
人のにぎわいはかなりあるものの展覧会を観る人はどれだけいるだろう。
しかし展示作品に変わりなく、安心。
フィレンツェの大部分は観光客の巣であることを考えるとこの場所は案外
穴場かもしれない。
それぞれがそれぞれの思いでこの場所を使っている感じがした。
展覧会が終わるまでにもう一度足を運ぼうと思う。
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新しい隣人
http://jamarte.exblog.jp/23980153/
2015-05-06T23:01:00+09:00
2015-05-07T00:06:49+09:00
2015-05-06T23:01:23+09:00
jamartetrusco
Vita (人生)
北イタリアからこの地に仕事のため越してきた若いカップルである。
まだ好奇心旺盛で楽しそうな二人。これから交流して行きたいと
思う素敵な二人である。
ところで彼の方はどうもpolici verdi(緑の指)の持ち主らしく今まで
土だれけの荒れ庭の部分に様々な野菜を植えて畑と変貌させた。
ズッキーニ、トマト、ルッコラ、 茄子、などなど。まだまだまばらに
見える畑だが夏にかけてかなりの野菜畑となるだろう。
こちらも少しお相伴に預かれるかもしれない。
下に住人が来るのは善し悪しでもある。今まで勝手放題に行き来して
いた庭が少しだけままならなくなる。
また夏のテラスでのプライバシーが少し侵略される。
上から見下ろす側である我々はやはり下の彼らと眼が合ってしまっては
悪いから、やや窮屈な感じにはなる。
それでも若いエネルギーが新たな生命力を生むのは
大変嬉しい。特に木が伐採された後の穴を畑という媒体で生きる、
成長するーというプラスのエネルギーをこの空間にもたらして
くれるのはなによりである。
我が猫のミヌーもどこかそわそわしている。
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JAPAN 写真展
http://jamarte.exblog.jp/23947388/
2015-04-27T17:34:00+09:00
2015-04-27T23:56:30+09:00
2015-04-27T17:34:41+09:00
jamartetrusco
Arte di Ale(アレのアート)
友人の詩人、作家、美術評論家のエルダ・トレス女史の監修による写真展
JAPANが4月30日より6月4日までフィルンツェのLe Murate内 Caffe Letterario Gallery
にて開催される。
写真はアレが日本との長い付き合いの中から瞬時目に止まる新鮮なイメージ、風物、風景
をその都度写真に納めた中から私が選び、そしてエルダが最終的に展覧会として
まとめたものである。
日本人なら慣れた風景として見逃す事象や色彩、質感をイタリア人のアレの眼に
面白い、不思議、美しい、と感じられるものである。
もちろん日本人の私も同様に受け止めることも多々であるけれど。
写真家ではないので写真としての完成度や技術などを見せるための展覧会ではない。
アレの画家としてのインスピレーションの源となるイメージの数々である。
日本の機微、細部との遭遇から生まれ得たアレの作品の数々。
その意味での写真展である。
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蒼々
http://jamarte.exblog.jp/23945198/
2015-04-27T00:56:45+09:00
2015-04-27T00:56:40+09:00
2015-04-27T00:56:40+09:00
jamartetrusco
Vita (人生)
桜が散った後の京都は観光客も少し減ってかえって落ち着く。
桜と紅葉は美しいがそれゆえにあまりの多くの人の出で
その美しさを静かに味わうことができない。
仕事を終えて京都に入る。今年の4月は記録的に悪天候
雨ばかり、寒い日々が続いたが、時折現れる日の光が
それゆえになおさら有り難みを増した。
蒼々たる緑海原に友の魂、宿る。
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Orbetello 今の源となった町
http://jamarte.exblog.jp/23864957/
2015-04-05T00:29:00+09:00
2015-04-05T16:41:57+09:00
2015-04-05T00:28:59+09:00
jamartetrusco
Vita (人生)
1993年の7月。
8月から始まる絵画修復夏期講習に参加するためにフィレンツェに向う前に
イタリア語の勉強で数週間滞在した海辺の町Orbetello。
トスカーナの最南端にあたるアルジェンタリオ半島をつなぐ細長い陸地に
ある不思議な地形の町。
ラグーナ(潟湖)中央にある砂洲にできた町。
トスカーナの海辺の語学学校を探していて当時はどこに位置するなどわから
ないまま滞在を決めた町。
アレと知り合うきっかけとなった大事な町である。
この町に来ていなかったらアレと会うことはなく、今の娘も人生もないことを
思うと不思議な運命を感じる。
そんなに深い想いのある町なのに、93年以来一度も再訪する機会が得られなかった
のが妙である。
復活祭の前夜とも言えるVenerdi Pasqua (イースターフライデー)の晩に娘の
お気に入りのMadhがこの町に登場すると聞いたのがロサンジェルスに行く前。
帰ってから2日後で、6日には仕事で東京に発たなくてはいけないことを
考えると日程的にきついのはわかっていたものの、娘の情熱を重んじてあげたい
というのがひとつ、そしてもうひとつの重要な要因はコンサートの町がOrbetello
であったこと。
20数年ぶりに訪れた町、滞在していたアパートの場所や町の風景はすべて記憶に
鮮明であるが、まだ左も右もわからない当時の自分の心境とは全く違う今の自分が
長い月日を経て同じ場所に立つというのは感慨無量だ。
未熟な片言のイタリア語で暮らしていた当時、知らぬが仏の大胆さもそういう
時期にしか味わえない醍醐味である。
しかしその時には考えてもいなかったアレとの出会いとそこから始まる今の家族、
人生を思うと久々に訪れたこの町に感謝の気持ちが溢れ出る。
お美味しい魚料理のトラットリアにて白ワインと食後酒と、すっかり飲み過ぎて
ほろ酔い加減になりながら、亡くなった友人の魂を大事にもっともっと強く生きようと
心に固く決めた。
深夜の2時過ぎまで近くの屋外ディスコの公演に
熱狂している娘とそのお友達の迎えまでまだまだ時間があるので、
アレと散歩しながら生きる喜びを感じた。
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